リラクゼーションセラピストとして開業するために必要な準備とポイント
2024/07/03セラピストブログ
リラクゼーションセラピストとしての開業に必要なステップ
◎施術内容とサービスの決定
どのようなコンセプトで、どのような施術内容や施術構成を提供するかを決めることは、サロン開業準備の第一歩です。
フェイシャルエステ、リラクゼーションマッサージ・アロマセラピー、タイ古式マッサージ、リンパマッサージ、ドライヘッドスパマッサージなど、自身が得意とする分野を選びましょう。
提供する施術やサービス内容によって必要な資格や設備が異なるため、事前にしっかりと調べておくことが重要です。
例えば、鍼灸マッサージを提供する場合には、国家資格であるあん摩マッサージ指圧師の資格取得が必要になるでしょう。
また、リラクゼーションメニューを提供する場合には、タイ政府資格、アロマセラピストの資格取得やアロマオイルの知識を深めることや、セラピストとしての経験を積み技術が一定レベルは備わっている事が求められます。
自身の得意分野や興味のある分野を考慮し、お客様に提供できる施術内容を明確にしましょう。
◎サロン開業形態と場所の選定
賃貸テナントやレンタルサロンを借りる場合、立地は非常に重要なポイントになりますので、立地選定を精査して行いましょう。
駅からの距離や交通量、歩行者数、間口等、周辺商業施設、他業種展開状態等、多岐に渡って精査する必要が出てきます。
サロンの開業形態として、賃貸テナント、レンタルサロン、自宅サロンなど、様々な場所で開業することは可能ですが、メリットデメリットを含めて考慮し、どこで開業するかを決定します。
それぞれのメリットとデメリットは概ね下記内容になるでしょう。
●賃貸テナント・・・賃貸テナントは、独立性が高く、内装自由度も高く、新規顧客も集客しやすいというメリットがありますが、初期費用(物件取得費や看板設置費、内装造作費)や家賃・固定費が高額になる可能性があります。
賃貸テナントでの開業する場合は不動産初期費用100万円、看板費用100万円、内装費用300万円程度、什器備品50万円の500万円+α程度は最低でも必要になってくるでしょうし、運営固定費も高くなってきます。
●レンタルサロン・・・レンタルサロンは、賃貸テナントと自宅サロンの中間程度に位置しており、初期費用を抑えられ、設備が整っているというメリットがありますが、内装設計の自由度が低く、他のサロンとの競合が発生する可能性、視認性が低くなる可能性があります。
レンタルサロンでの開業する場合は不動産入居費用30万円、看板費用20万円、内装費用100万円程度、什器備品50万円の200万円+α程度は必要になってくるでしょう。
●自宅サロン・・・自宅サロンは、初期費用を抑えられ、自宅で仕事ができるというメリットがありますが、自宅スペースの確保や近隣への配慮が必要にること、視認性が低い分、新規顧客を獲得しにくいというデメリットがあるでしょう。
自宅サロンでの開業する場合は、内装費用10万円程度(ちょっとした装飾などでOK)、什器備品20万円程、比較的安価でサロンを開業する事も可能でしょう。
自身の開業資金や立地条件、自身のライフスタイル、将来のビジョンなどを考慮して、最適な開業形態を選びましょう。
◎資金計画の策定
賃貸テナント・レンタルサロン・自宅サロン等、どの形態で事業を開始するにしても、開業にはそれなりの資金が必要です。
什器備品設備投資や運転資金、宣伝広告費など、必要な費用をリストアップし、資金計画をしっかり立てましょう。
什器備品・設備投資には、施術台、ベッド、照明、タオル、消耗品など、施術に必要なものが含まれます。
運転資金には、家賃、光熱費、人件費、通信費、システム費、材料費などが含まれます。
広告宣伝費には、ホームページ制作費、運用管理費、ドメイン維持費、チラシ作成費、広告費などが含まれます。
開業資金は、自己資金、金融機関からの融資、助成金など、様々な方法で調達することができますので、それぞれのメリットとデメリットを比較し、最適な資金調達方法を選びましょう
◎内装工事と物品の準備
内装に関してはコンセプトを決定して、サロンの内装を工事し、施術に必要な各種物品を購入します。
お客様に快適に過ごしてもらえるよう、清潔でリラックスできる空間を作りましょう。
内装工事は、専門業者に依頼するか、自身でDIYで行うか、どちらかを選択する必要があります。
専門業者に依頼する場合は、費用が高額になる可能性がありますが、プロの技術で質の高い内装に仕上がりになりますし、顧客導線を考えて造作してくれるので、非常に使いやすい店舗になるでしょう。
DIYで行う場合は、非常に費用を抑えられますが、内装施工に関する知識と時間と労力がかかります。
施術に必要な物品は、施術内容によって異なります。
リラクゼーションマッサージを行う場合は、施術台、ベッド、タオル、オイルなどが、エステを行う場合は、施術台、ベッド、タオル、化粧品、物販商材などが、それぞれ必要になります。
希望する設備・商材商品を準備していきましょう。
◎お客様の集客方法
良い場所、雰囲気の良いサロンが出来ても、肝心の集客が出来なければ売り上げは立ちませんので、自サロンホームページやSNSを活用してお客様を集客する方法を考えます。
自サロンのターゲット層に合わせた「Webマーケティング戦略」・「オウンドメディア戦略」を立て、各ツールにて効果的に発信していきましょう。
ホームページは、サロンのコンセプトや情報を発信する非常に重要なツールですし、初来店のお客様にとって安心感にもあるツールです。
施術内容、料金、アクセス情報などを分かりやすく掲載し、お客様が興味を持てるような内容にしましょう。
SNSは、顧客との親睦を深める&コミュニケーションを図るのに有効なツールですので、写真、動画などを活用して、サロンの雰囲気や施術内容をアピールしましょう。口コミサイトや地域情報フリーペーパー等への掲載なども効果的です。
リラクゼーションセラピストとしての開業するメリット
◎自分の得意分野を生かして、仕事らしく仕事が出来る
自身の得意分野であるリラクゼーションマッサージやエステなどの施術を提供できるため、やりがいを感じながら仕事ができます。
お客様に喜んでいただける施術を提供することで、自身のスキルアップにもつながります。
また、お客様とのコミュニケーションを通して、新たな知識や経験を積むこともできますし、自分の思うように仕事に取り組むことが出来ます。
◎低リスク・低資本で開業可能
リラクゼーションサロンは比較的少ない初期投資で開業できるため、リスクを抑えながらリスクヘッジしたうえでミニマムで事業をスタートすることができます。
他の業種に比べて、開業資金や運転資金も少なく済むため、非常に精神的疲労でもある「資金面での不安」を軽減できます。
また、自宅サロンなどであれば、自分のスペースを使用して仕事が出来る為、場所を選ばずに開業できるのも魅力です。
◎お客様と深い関係を気付ける
自宅サロンや少人数制のサロンでは、お客様一人ひとりと密にかかわることができる為、その分距離も近く、信頼関係を築きやすいです。
お客様の悩みや要望を丁寧に聞き取り、最適な施術を提供することで、お客様との絆を深めることができます。
その為、顧客リピート率も非常に高い推移を保つことが出来、少ない顧客数で営業を行っていく事も可能でしょう。
リラクゼーションセラピストとして開業する際の注意点
◎自身の負担が大きい
開業資金の捻出ももちろん精神的不安になりますが、開業初期は特に、自身が施術を行う時間や管理業務に多くの時間を割く必要があります。
施術以外にも、売上管理、予約管理、会計処理、顧客管理、広告宣伝、税務申告など、様々な業務を一人で行う必要があります。
一人で全てを行うのは大変なため、効率的な業務体制を構築することが重要です。
◎競合が多い
リラクゼーション業界は参入障壁が比較的低く、低資本で開業できるが故に、非常に競合が多くなっております。
その為、優位に事業を進めていこうとすると、「独自のサービス」や「差別化戦略」が重要です。
他のお店と比べて、どのような点が優れているのか、お客様にアピールできるポイントを見つけ出し、それを広く一般認知させる必要があります。
例えば、独自の施術メニュー、こだわりの商品、地域密着型のサービスなど、差別化できる要素を検討しましょう。
◎日々の営業と収益のか確保
施術予約が少ない日は収益に影響が出るため、日々の営業管理と集客活動は欠かせません。
新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客の維持も重要です。
顧客満足度を高め、リピーターを増やすことで、安定した収益を確保しましょう。
まとめ:成功する開業のために
◎しっかりとした事前準備と計画、取り組み続ける強い心が成功への鍵
リラクゼーションサロンは非常に参入障壁の低い事業形態ですので、1年2年すると様々な競合が多く出店致します。
リラクゼーションセラピストとして成功するためには、計画的な準備と的確な対応、顧客満足度を高め、自身を高め続ける心が重要です。
この記事のポイントを参考に、自身の理想のサロンを実現しましょう。開業前にしっかりと準備を行い、開業後も常に顧客満足度を意識することで、成功に近づくでしょう。