アルコール性肝臓病の予防法とは?おすすめの飲み方やおつまみをご紹介!
2020/12/10
2020/12/10
はじめに
忘年会シーズンまっただ中の今、お酒を飲みすぎると肝臓に負担がかかり、最悪の場合アルコール性肝臓病になる可能性も。
ここでは、アルコール性肝臓病を予防するにはどうすればいいのか、肝臓に負担をかけないお酒の飲み方やおつまみについてもご紹介します。
肝臓の機能が低下する原因
肝臓の機能が低下する原因にお酒がありますが、他にどのような原因があるんでしょうか?
そもそも、肝臓は非常に重要な臓器で、主な働きは3つあります。
まず、食べ物から摂取した栄養素を体内に取り入れ別の形に変え体の中に溜め込む代謝機能、薬やアルコールなどの有害な物質を無害化する機能、消化吸収に必要不可欠な胆汁を作り出す機能です。
これらの機能を低下させる原因には飲酒、薬剤、ウィルスなどが挙げられます。
アルコール性肝臓病の種類
アルコールが原因で起きる肝臓病には次の3つの種類があります。
脂肪肝
お酒を飲みすぎることで起きるのが脂肪肝。
ほとんどの場合無症状だと言われています。
お酒の他の原因として糖尿病や食べ過ぎによる肥満なども増えています。
ただ、お酒が原因の脂肪肝の場合、断酒によってすぐに改善することがほとんどです。
アルコール性肝炎
脂肪肝になっているのに気づかないままお酒を大量に飲み続けるとアルコール性肝炎へと進行し、発熱や腹痛、黄疸などの症状が出ることも。
最悪の場合命を落とすこともある怖い病気です。
ここまで来ると、ほとんどの方はアルコール依存症の状態です。
断酒できたとしてもまたお酒を飲み始めることで、次の肝硬変へと進んでいきます。
肝硬変
アルコール性肝臓病が進行すると、肝硬変となりここまでくると最終段階と言える状態です。
どのくらいお酒を飲むと、ここまでの状態になるのでしょうか?
日本酒換算で毎日5合以上10年間続けて飲むと、高い確率で肝硬変になると言われています。
肝硬変の症状には吐血や黄疸、腹水などがありますが、不治の病と考えられているものの、実際はお酒をやめると改善する場合もあるようです。
そのため、医師から肝硬変と診断されてもあきらめず治療を受けましょう。
アルコール性肝臓病を予防するには
では、肝臓病を予防するにはどのような方法があるのか、見てみましょう。
アルコール性肝臓病を予防するのに有効なのが生活習慣の改善で、毎日の生活の中にさまざまなリスクがあることが分かっています。
お酒は適量を守る
ウィルス性肝臓病の場合、自分の意思ではどうしようもありませんが、アルコール性肝臓病の場合、適量を守ることである程度の予防が可能です。
健康診断などで「γ- GTPが高いので注意するように」と言われている方はビールなら中びん1本以内、日本酒なら1合以内と決めましょう。
もし、GPTやGOTが高いと言われている場合、すでにアルコール性肝炎にまで進行している可能性が高く、すぐに断酒しなければならないことも多いです。
栄養バランスに注意する
肝臓の細胞を修復するのに重要な栄養素はたんぱく質。
たんぱく質を含む食品を積極的に摂りたいものです
医師から減量を指示されている場合でも、たんぱく質を十分に摂るようにし、糖分や脂質は抑えましょう。
たんぱく質を含む食品を食べると、体の中でアミノ酸へと分解されます。
ただ、その際に8つものアミノ酸が必要となるため、毎日の食事でさまざまな種類の食品を摂ることが重要です。
食後はゆっくり休む
食後30~1時間の間に肝臓の働きが活発になるため、この間はゆっくりと休むことが大切です。
食事をした後はすぐに運動したり入浴するのは避けましょう。
適度な食事制限が必要なことも
アルコール性肝臓病を防ぐには適度な食事制限が必要なこともあります。
その際、アルコールや脂質、炭水化物などが制限されますが、たんぱく質やビタミン、ミネラルはしっかりと摂りましょう。
ただ、いくらたんぱく質が必要だと言っても過剰に摂りすぎるのは禁物。
さまざまな栄養素をバランスよく摂ることが大切ですね。
サプリメントを過信し過ぎない
コマーシャルなどで、「肝臓によく効くサプリ」を目にすることがありますが、過信するのは禁物です。
肝臓に効くサプリのほとんどに鉄分が多く配合されており、肝臓になんらかのトラブルがある場合、鉄分が蓄積されやすくなっているからです。
肝臓に優しい忘年会での飲み方
では、これからのシーズン忘年会などで肝臓に優しい飲み方をご紹介しましょう。
すきっ腹はNG
お腹がすいた状態でお酒を飲むと、急激にアルコールを吸収するため肝臓に負担がかかります。
お酒を飲む前におつまみを食べたり、お水を飲むなどしましょう。
お水を飲んでからお酒を飲むことでアルコール濃度を低くできます。
度数の低いものを
できればアルコール度数の低いものを選ぶのも手です。
また、飲むペースに気を配ることも大切。
早いペースで飲むと、肝臓がアルコールを分解するのが追いつきません。
ゆっくりとおつまみを食べながら飲むようにしましょう。
適度に水を飲む
飲み会の途中に適度に水を飲みましょう。
お酒の利尿作用により大量の水分が排せつされ脱水症状が起きやすくなるからです。
飲んだ後糖分を摂る
お酒を大量に飲むと、アルコールを分解しようと肝臓が活発に働きエネルギーを必要とします。
その時、糖分の多いものを摂ることがポイント。
炭水化物や甘いものなどがおすすめですが、多く摂りすぎるのはよくありません。
飲み会でおススメのおつまみ
飲み会でのおつまみの選び方も重要です。
どんなおつまみを食べれば、肝臓に負担をかけずアルコールの代謝がよくなるのでしょうか?
ポテトサラダ
忘年会などの飲み会でお酒を飲む時、食物繊維が豊富なおつまみを選びましょう。
たとえば、居酒屋さんなどでよくあるポテトサラダがおススメ。
ポテトサラダには食物繊維が豊富に含まれており、アルコールを胃の中に長時間留める効果大。
時間をかけて胃から腸へと送られるため、肝臓に負担をかけずに済みますね。
チーズ
チーズもおつまみにおススメ。
チーズにはメチオニンという成分が含まれており、この成分によって肝臓の機能が高まると言われています。
特にチーズリゾットなら炭水化物も含まれているため、肝臓が働くためのエネルギーにもなります。
忘年会の〆に頼んでみてはいかがでしょうか?
出し巻き卵やレバニラなど
飲み会でおススメのおつまみに出し巻き卵やレバニラなどがあります。
これらにはビタミンB2が多く含まれており、肝臓の代謝に役立つからです。
他にもビタミンB2を多く含む食品にうなぎ、レバー、カレイなどがあります。
レバニラ炒めやカレイの煮つけなどがおススメですね。
刺身、冷ややっこ
たんぱく質は肝臓の細胞が再生するのに役立ちます。
たんぱく質を多く含む食品に肉、魚、豆、乳製品などがあります。
おススメのおつまみはお刺身、冷ややっこ、赤身肉のステーキなどですね。
まとめ
アルコール性肝臓病を予防するために飲み会でできる予防法や、おススメのおつまみなどをご紹介しました。
これから忘年会シーズンで家や外でお酒を飲む機会が増えると思います。
ただ、アルコール性肝臓病を防ぐため、適量を守り肝臓に優しいおつまみを選ぶことが大切です。
また、忘年会で飲み過ぎて疲れた体を癒すのにマッサージもおススメ。
ぜひ、年末の疲れた体をvillaで癒してくださいね。
スタッフ一同心からお待ちいたしております!
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